「武(武術・武道・格闘技)」カテゴリーアーカイブ

日本拳法を習う人が増えない理由。いろいろあります。実戦的、何ですけどね。

日本拳法を習う人が
増えてほしいという声を

よく聞きますが
他の武道に比べると中々習う人が増えないようです。

日本拳法は、
警察の逮捕術や
自衛隊の徒手格闘技(現在は新格闘)の
元になった武道で

警察官や自衛官の人たちで
日本拳法をやっている人たちも多く
実戦的な武道なので

一般の人が護身術として学ぶのには
とても良い武道なんですけど

中々広まらないようです。

知名度が他の武道よりも低いとも
言われていますが
それ以外にも
私なりに思うことがあるので
書いてみようと思います。

①道場が少ない。

日本拳法の道場は、
他の武道よりも
極端に少ないと思います。

空手の道場の場合には、
独自でやっている道場も多く
日本拳法もそういう道場もありますが
空手の道場に比べると極端に少ないですね。

例えば住んでいる地域で
ネット検索してみても
空手の道場は、見つかりやすいですが
日本拳法の道場は地域によっては、
見つかりにくいですね。

日本拳法の道場検索で調べてみると
全国的に道場が結構あるんですけどね。

②習っている人が少ない。

空手や柔道、少林寺拳法、合気道などは
習っている人や以前、習っている人は、
よくいるので

「どんな感じですか?」など
指導方法や道場の雰囲気などを聞けることも多いですが
日本拳法は習っている人も少ないので

ネット検索してみて動画を見つけると
全国大会のようなハイレベルの
殴り合いの試合を見ることになり、

「自分には、ちょっと・・・」となりそうですね。

③習っている人たちが最初から強い人も多い。
 武道や格闘技経験者も

日本拳法を大人になってから習う人は、
まったく運動初心者などは少ないように思えます。

何かしらの武道や格闘技の経験者であることが多く
先生や先輩もそのような人たちが多いので

日本拳法を習い始めたばかりの頃から、
そういう人たちと
実乱撃
(空手でいう組手、格闘技でいうスパーリング)
をするのは、手加減して下さっていても
結構ハードルが高いと思います。

面や胴の防具を着けていても
顔や体を殴ったり蹴ったりされることになるので
(防具の上からなんでケガはしませんけどね)

私が通っている道場に来る体験見学の人も
ボクシング経験者、柔道経験者、
ブラジリアン柔術経験者などもいますし

元々
空手経験者、柔道経験者などの武道経験者や
MMA、ボクシング、キックボクシング、
ブラジリアン柔術、レスリングなどの格闘技経験者も多い世界で

他の道場だと現役の格闘技の選手も
いたりなんかしますので
最初から強い人も多いんですよね。

「そういう中に、普段あまり運動をしたことがない人が
いきなり参加するのは、躊躇するかもしれないな~」
と思うこともあります。

④道場のホームページが少ない。道場の様子が分からない。

武道の道場全般に言えることですが
武道の道場のホームページを作っている所は
道場数から考えると少ないです。

ホームページが無いと
道場の様子や
どのような感じで
指導されているかが分からないため

見学へ行くのにも行きにくいと思います。

簡単なホームページでもあると
様子が分るので良いと思いますけどね。

⑤ネット検索で調べるとハイレベルな試合の動画が多い。
 見るからに痛そうに見える。

日本拳法は、
空手や柔道のように
テレビ放送やニュースで見る機会も中々ありませんし

マンガで読む機会も殆ど無いので

興味があるとネット検索することになると思いますが
出てくる動画は、全国大会などの
ハイレベルな試合が上位に来るので
いきなりハイレベルな突きや蹴りの試合ばかりを見てしまうと

「いくら護身術として身に着けたいとしても
そこまでは、頑張れないかも・・・・」と
なるかもしれません。

⑥稽古は実乱撃(実践的な防具稽古)が中心になる。
 基本よりも実乱撃の時間が多い。

道場にもよるかも知れませんが基本的に、
防具を着けて打ち合う実乱撃の稽古が中心になります。

・実乱撃
(面、胴、グローブ、股当てなどの
 防具などを付けて
 空手でいう組手、
 柔道でいう乱取り、
 格闘技でいうスパーリングなどのように
 自由に攻防し合いながら鍛えていく稽古方法です。)

実乱撃の際には先生や先輩は、
手加減して下さっていますが

それでも実際には打ち合う時間が
毎回、稽古の度に1時間ぐらい続く状態にあると
始めたばかりの場合、恐怖心と痛みとの戦いになります。

以上が私が思う日本拳法を習う人が
中々増えない理由です。

いろいろ書きましたが
私自身、現時点で
日本拳法を始めて数ヶ月で
次回の昇級昇段審査で一級に合格できるよう
稽古を頑張っているところで
今後も日本拳法を続けていきたいと思っています。

日本拳法は、
武道でもありますが
格闘技要素も多く

突き技、蹴り技、投げ技、関節技ありの
総合格闘技でもあります。
(寸止めですが金的蹴りや
 倒れた相手への打撃もあります。)

そのような実戦的な武道なので
いざという時に、自分自身を守るためにも
とても護身術としても役に立つとも思っています。

それと自分自身が
どれぐらい身を守れるぐらい強くなったかを
確認したい時に、

試合に出れば、
現役の自衛官や現役の警察官、
現役の格闘家や元格闘家、
毎日稽古している大学や
高校の日本拳法部の人たちのように

普段から鍛え上げている
本当に強い人たちとも戦うことも出来ます。

そのような世界ではありますが

それでも運動初心者の人でも
基本からコツコツ積み上げていけば
強くなれると思っています。

普段から運動をあまりしたことがない人でも
参加することは可能ですが

いきなり実乱撃中心の稽古だと
心身ともに辛くなり続かないかもしれませんので

その場合は最初に先生へ
運動や武道の初心者であることをお伝えし、

いきなり実乱撃は出来ないので
最初は基本技からコツコツ練習していっても
良いかどうかお聞きし、

それでも良いと言って下さる道場であれば
運動初心者の人でも年齢性別関係なく

是非、日本拳法に参加してほしいと思っています。

日本拳法を習っている人は、
大学や高校の日本拳法部が多いですが

町道場や武道館の武道教室などで
一般の社会人や子供が習えるところもあります。

日本拳法の道場検索は下記のURLになります。

・お近くの道場を探す 日本拳法競技連盟

お近くの道場を探す

意外とお近くに道場があるかもしれませんよ(^-^)



先日、日本拳法の2級の昇級審査へ行ってきました。どんな雰囲気か書いてみようと思います。

先日、日本拳法の2級の昇級審査が行われるとのことで
審査会場の武道館へ行ってきました。

駐車場があまり多くないので
朝早く出て武道館近くの駐車場に行きました。

会場開門まで30分以上あるのに、
もう9割ぐらい駐車場が埋まっていました。

何とか車を停め、
会場開門時間に武道館へ向かうと
物凄い人数でした。

元気は良いけど
礼儀正しい学生の人たちが多かったです。

いつも少ない人数で稽古しているので
「もしかしたら数十人ぐらいかな?」
と思っていましたら参加人数が数百人で
2級受験者だけでも100人以上いました。

あまり人の多いところが好きではないので
久々の大人数のイベントへの参加でした。

私自身は試合に出る訳でもなく
講習会参加だけですが
朝から若干、変に緊張していました。

イベントというか審査ですけどね。

道着には、車で着替えていたので
先生に御挨拶に伺い、

開会式まで武道館の中を探索していました。

大学や高校の日本拳法部の人たちが多かったので
会場の畳の上で学校単位で集まって
準備運動や基本練習を
している人も多かったです。

学生の人たちは、
男子だけでなく
意外と女子も多かったです。

いろいろと練習している人たちを見ていると
開会式の時間が来ましたので
審査に参加する全員で並び、
開会式が始まりました。

「こういうのも久々だな~」と
ちょっと楽しかったです。

開会式が終わり、

2級受験者は会場へ2級受験者の移動し
1級や初段、二段、三段の審査は試合があるので
皆さん準備をすぐに始めていました。

ちなみに私が参加している
日本拳法の団体の昇段級審査は、

・3級→各道場での講習会のみ

・2級→審査会上での講習会のみ

・1級→形の審査と
審査の試合で1級受験者と試合して一勝すること。

・初段→形の審査と
審査の試合で初段受験者と試合して三勝すること。

大体このような感じです。

結構、ハードルが高いですね。

一応は、ある程度、
体力や稽古量の差などで

・町道場
・大学や高校の日本拳法部

に分かれているようですが

町道場にも

総合格闘技の選手や
ボクシングの選手や
キックボクシングの選手や
元格闘技経験者、
空手で柔道の経験者などもいるので

1級や初段などの昇段級審査に通るためには
日本拳法での戦う技術だけでなく
筋力も体力も気に付けていく必要があると
感じています。

2級の審査ですが講習会のみで
講習会が始まると

2級用のテキストを
一人一人順番に配布され、

全員へ行き渡ってから
講習会の開始です。

まず最初に日本拳法の理念や理論から始まり、

次に突き技や蹴り技、受け技の説明があり、

その後に、実際には相手と対人での
突き技や突き技に対しての受け技を
行いました。

参加者は、圧倒的に高校生や大学生が多く
一般の大人は、少なかったです。

2級の講習会は、2時間の予定でしたが
テキストの配布時間を省くと

実際には1時間30分程度で
途中で水分補給やトイレ休憩もありましたので
ゆったりと進む感じの講習会でしたが

参加させていただいて
勉強になることも
多かったので

今後、日本拳法を続けていく上で
参考になるところが多く
参加して良かったと思いました。

2級の講習会が終わると
1級や初段の審査が
別のフロアで行われているため
すぐに移動して

1級や初段の審査の試合を
見ることにしました。

会場での先生がおられたので

1級や初段の審査の受け方や
試合での戦い方のことなど

詳しく御説明いただきながら
試合を見ていました。

日本拳法の試合は動画で見ていただけで
実際には、見たことがなかったのですが

すごい迫力でした。

あと大覚醒や高校生など学生も多いので
かなり盛り上がってましたね。(^-^)

武道の試合というより
格闘技の試合という雰囲気で

応援の声も多く大盛り上がりでした。

若い人が多いので
活気があって
見ているだけでも
楽しかったです。

次回の昇段級審査は
秋にあるのですが

1級の昇級審査を受ける場合、

今回、2級に審査受けをした人たちと
試合で戦って1勝する必要があるので

一緒に2級を審査受けした人たちの様子や
1級の審査の試合を見ていると

自分があとどれぐらい鍛えないといけないかという
課題も見えてきましたので

筋力も体力も技術も鍛えながら

秋の1級昇級審査へ臨もうと思っています。

日本拳法に御興味のおありの方は、
是非、下記のホームぺージから
道場検索してみてくださいね(^-^)/

・日本拳法競技連盟 公式サイト

日本拳法競技連盟



剣道教室で子供の頭を木刀で叩いた事が事件になっていますね。まさか・・・。

剣道教室で小1の女児の頭を後ろから
木刀で叩いて後遺症が残っている事件がありました。

・女児の頭を木刀でたたいた疑い 剣道教室の元指導員を書類送検 東京(毎日新聞) – Yahoo!ニュース

・【あ然】「バカは今日の稽古でしめてやる」小1女児の頭を木刀で…剣道教室の元指導員の男(53)書類送検 被害女児は後遺症に悩まされる(FNNプライムオンライン(フジテレビ系)) – Yahoo!ニュース

剣道関係者から批判が相次いでいますね。

私も剣道の道場へ通っているので
びっくりしました。

「こんなこと、あるんだ~」と。

本音を書くと剣道だけでなく他の武道でも
一定数、暴力的な人や
手加減出来ない人しない人がいます。

痛めつけることで
そこから反発する気持ちで
身も心も強くなっていく。と
思っている人もいるぐらいです。

(もちろん、そういう部分も
 無い訳ではないですが・・・)

だからと言って
普段の稽古は、試合ではないので
相手の様子を見ながら

お互いに
ある程度、手加減しながらやらないと
ケガばかりで稽古が
継続できないのが現実です。

特に社会人は仕事や生活に支障をきたします。

でも今回は、
小学一年生の子供相手だったことと
後遺症が残ったとの事なので
事件になったんでしょうね。

私自身、様々な武術や武道の道場で
いろんな人達を見ていますが

一定数いる暴力的な人や
手加減出来ない人しない人の特徴は、

口の利き方が悪い人、
態度が横柄な人、
無意味に態度がデカい人などに多いです。

もし、新しく何かの武道の道場へ
通われる人がおられましたら

そういう人がいる道場か
どうかで通うかどうか
判断されると良いと思いますよ。

でも9割は常識的な普通の会社員の人達なんですけどね。